下田の生活!

下田の生活は、人生はじめての挑戦だった。これまでのあらゆる関係を断ち切って、自分ひとり生きることに立ち向かう戦いだ!。
別荘の管理人のおじさん以外、だれもいない正しく一人ぼっちの世界である。何日も人と話することのない生活は、むしろ自由で快適であった。山の中の別荘は、人と会うこともなく、むしろイノシシに出会うことが多かった。別荘地ではあったが、周りに人が住んでいる気配は少なく、自然豊かで、静かだった。歩いて15分足らずで、海岸に出られ、波打ち際で、何時間も海を見て過ごすことが多かった。楽だった。何のわずらわしいこともない時間だけが存在している。
普段は、殆ど近くの小さなな港の岸壁に行き、日長1日釣り糸を垂れていた。時間がゆっくり過ぎてゆく。何のためらいもなく,怒りも焦燥感もなくただ自然に流れていく日々がありました。